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2020.07.17【FREITAG】 MIAMIVICE STORY


 

 

 

 

トラックの幌製バッグでウィットに富んだ復讐を

 

 

曜日違いの製品にオマージュを捧げる、ユニークな模倣品として生まれた
「F52 MIAMI VICE」。
90年代当時まだ新聞を読めなかった方、あるいはスイスの大手スーパー
「Migros」の名前を聞いたことがないという方のために、このバッグの誕生秘話をお話ししましょう。

 

 

 

まずは1996年に時間を巻き戻しましょう。それは、FREITAGが誕生してからまだ3年しか
経っていなかったころ。当時、すでにFREITAGバッグはドイツでも買うことができました。
きちんとしたウェブサイトもあり、バッグのモデルもすでに何種類か揃っていました。
ただ、製品はどれも似たようなものばかり。違うのはサイズだけ。Daniel & Markus Freitag
は、使い古しのトラックの幌でこれまでとは違う新しい製品を作りたいと思うようになり
ました。
ある日、MarkusがMigros(スイスの2大スーパーのひとつ)に買い物に出かけた時のこと。
突然、FREITAGバッグが危機にさらされていることを知りました。なんとスーパーの棚に並
んでいたのは、見覚えのあるバッグ。

 

 

そのバッグにあしらわれているのは、Donnerstagロゴ(Donnerstagはドイツ語で木曜日と
いう意味で、本家Freitagは金曜日という意味)。一点物どころか全てが同じブルーの色味。
さらに、リサイクルどころか中国製ではありませんか。
「よくもこんなことを…」「DonnerstagバッグはFREITAGバッグの終焉を意味しているのだ
ろうか?」そんな不安が、フライターグ兄弟と(当時まだ少人数だった)F-Crewの頭をよぎりま
した。

 

パクリ製品に着想を得たユニークなバッグ

幸いにも、大きな裁判を行う必要もなく、またDonnerstagバッグの登場によってFREITAG
バッグがこの世から消えることもありませんでした。
F-an(FREITAGバッグのファン)やF-riendの皆さん、さらにはマスコミまでもがFREITAG
を応援してくれたおかげで、MigrosはDonnerstagバッグの販売を停止し、今後一切曜日
を使った名前の製品を販売しないと約束してくれました。

ところで、このストーリーは「F52 MIAMI VICE」とどう関係しているのでしょう?

 

実はこの一件を経て、DanielとMarkusは大手小売会社が作った、まったくサステナブルで
はない紙のバッグにインスピレーションを得た新しいバッグを生み出しました。典型的なス
イスの買い物袋を模倣したコピー製品です(この場合、コピーではなく“解釈”と言うべきで

しょうか)。それが、リサイクル素材で作られたユニークで丈夫な何度でも使用できるバッグ。

これがFREITAG流の復讐なのでした。
FREITAGの第二のアイコンバッグ「F52 MIAMI VICE」は、初代アイコンバッグの偽造品をコ

ピーしたバッグというわけです。

 

 

FREITAGらしいウィットに富んだ復讐によって生まれたバッグ。その生産量は年間30,000
個を超えますが、製品仕様は当時のまま変わりません。

 

それは、“シンプルでパワフル、そしてダサかっこいい”こと。

 

 

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